成功者の風格プンプン。「お金の真理」与沢翼 レビュー感想

「あの」与沢さんの本を読んでみた理由

「秒速一億男」として、ときどきその派手な生活が取り上げられることが多い与沢翼さん。現在の資産が70億ほどで、まさにスーパーリッチ。

でも正直、あまり興味がありませんでした。怪しいことやって儲けた人、っていうイメージがどうしてもありますしね。

でも、最近与沢さんのYouTubeを見る機会があり、彼への見方が180度変わりました。

テレビで見る、フェラーリを乗り回して貧乏人を見下す与沢さんのキャラと全然違うんですね。落ち着いた話し方で、誰に対しても失礼にならないよう慎重に言葉を選んで、すごく謙虚なんです。

私が大きな美容院にいたとき、男女問わずいわゆる「成功者」とされる方々をお迎えしたことがありますが、あの人たちに共通して感じる落ち着きとか内面から出る自信が与沢さんから感じられたんです。

与沢さん、最近ダイエットですごく痩せたのもあり、「なんだ、カッコいいな…本当はどんな人なんだろう」と思ったのが、この本を読んでみた理由です。

テレビで見る与沢さんは本人いわく「テレビ用」に作られたキャラクター。派手なものを面白がる視聴者のための演出で、現在では小遣いは35,000円で足りるような地味な毎日を送っているそうです。

「お金の真理」の内容

コロナショックの最中に書かれた本で、与沢さんが今後の世界をどう考えているか、これをどうチャンスとするかなどを始め、お金持ちはどんなふうに考え、何に時間を使っているのかが書かれています。

具体的なアイデアやアドバイスなどの記述はありませんが、お金持ちになるため、得たお金を守るための心がまえについて、与沢さん自身の失敗も例にとって丹念に述べています。

バブリーは皆無

読みやすい文章なのでどんどん読めてしまいます。投資や経済の専門用語もさりげなく説明を加えてあるところが、あらゆる層に向けてのメッセージだと感じさせます。

じつは読みやすさのあまり、納得しつつも本当に自分は深く内容を理解できているか怪しい気がして、一度読んだ後二回読み返しました。

丁寧な言葉づかいで謙虚な姿勢で書かれていますが、時々ハッとさせられるような厳しい言葉も散りばめられています。

グサッ!

いきなり小銭をFXで増やす、とかじゃないんですよね。与沢さんも最初の起業をするにあたり、軍資金のために猛烈に貯金したそうです。

やり尽くしたからこそ言える、とは思った

確かに、派手な交際や浪費は虚しく何も残らない、というのは真理だと思います。でも…

でも…そう聞いても一度はそんな経験(豪遊・酒池肉林・贅沢品)してみたいものですよね、凡人だもの。

与沢さんは三十代の若さですべて経験し終えて、今は落ち着いた家庭を築いているようです。

40代・50代でこれを逆の順番(所帯を持つ→成功する→放蕩する)をやってしまうと破滅しますけどね。

残念に感じたところもあります

お金持ちになる方法とは話がはずれますが、以前から疑問に思っていたこと「なぜ、富裕層には安倍政権に肯定的な人が多いのか」ということがこの本で少しわかりました。

私自身は安倍政権は戦後最悪だと思っていますが、話してみると経営者や富裕層は割と今の政権を支持している人が多いです。そこに自分たちの利益につながる以外の理由はあるのか?とつねづね思っていたのですが。

私は国の為政者や企業のリーダーに対しても、とかく文句をいう人が多いことを憂いています。「この政策や判断は失敗だ」「この責任は誰が取るんだ」といった論調で彼らは過激に発言しています。

「お金の真理」本文より引用

誰かが誰かの揚げ足を取り、お互いがお互いを監視しています。誰もが自己正当化し、自分だけを棚上げして他人の落ち度を探しているような状況です。

「お金の真理」本文より引用

もちろんお金持ちにもいろんな考えの人はいますが、確かに多くの富裕層はこんな感じなのかな…と、ここはかなり残念に感じました。

政治は国の経営を任せているわけで、そこに株主たる国民が文句を言ったり、改善を求めて声をあげるのは当たり前、芸能人や一般人を叩くのとは別の話だと思うんですけどね。

健康で経済的にも恵まれていればいるほど、政治の機能不全から受けるダメージは少ないですから、他人事といえば他人事。文句を言うのは醜く見えるのかもしれません。

「金持ちケンカせず」

ただ、似たような意味なんですけど、ここは納得できました。役所の対応が不公平だと感じたとしても、猛抗議したところで意味はないという話での記述。

お金持ちになるためにはケンカや争いをなるべく避けてください。その理由はシンプルに時間がもったいないからです。

より多くの富を生み出すための前向きな活動に力を入れることの方が何倍も大切なのです。

「金持ちケンカせず」は大切なルールです。

「お金の真理」本文より引用

これは確かにそうだなと思いました。

そうか、「金持ちケンカせず」って、「ストレスがないから」って意味かと思ってたけど「時間の無駄だから」ってことなのか(恥)

1冊1フレーズ(一番参考になった言葉)

つまり、終わったことだからと興味を失うのではなく、むしろ終わったことのほうこそ心に刻み込まなければなりません。

「捨てた銘柄こそ追いかける」「過去のことこそ検証する」と言う姿勢がとても重要になります。

「お金の真理」本文より引用

未来予測は難しいけれど、過去にあったことは失敗も含めて経験という財産ですよね。しっかり生かさなきゃ!

こんな人におすすめ

  • 小金持ちではなく、大金持ちを目指している
  • お金持ちマインドに一歩でも近づきたい