老夫婦だけ、または一人で暮らす親の生活を整える

今後も介護を受けるほどでない親でも、今までどおりの生活ができないこともあります。とくに夫婦だけや一人暮らしの場合は、安全に暮らしやすい環境を整えてあげるとよいでしょう。

おすましおばさん左

ただし、環境を勝手に変えすぎると親がとまどったり、機嫌をそこねてしまうこともあるので、親の了解をとりながら行うのが良いでしょう。

近所に挨拶をしておく

退院予定が決まったら、近所の方にそのことを伝えるとともに、「今後ともよろしくおねがいします」と一言ご挨拶をしておきましょう。

できればその時に連絡先を交換してもらい、「もし連絡がつかないときは、ちょっとのぞいてみていただけますか?」「変わったことがあったときは、連絡をいただけますか?」とお願いしましょう。

おすましおばさん左

いつも気にかけていただくためには、帰省のたびにお土産をお渡しするなどの気遣いも必要ですね。

また、地域の民生委員さんにも挨拶をしておきましょう。地域の担当の民生委員の連絡先は、役所に聞くと教えてもらえます。

安否確認を取れるようにする

安否の確認をとれるような仕組みを取り入れましょう。

今では多くの自治体高齢者の見守りサービス(緊急通報システム)があります。

人の気配を感じるセンサーが見守ってくれる室内装置、お弁当やヤクルトを届ける配達員による安否確認など、内容も料金も地域によってさまざま。まずは一度役所で確認してみましょう。

民間のサービスとしては、「今日は電気ポットを使ったか」「エアコンをつけたか」などの家電の使用状況で活動を見守るものや、電気やガスの使用状況で異常を察知するシステムもあります。

警備会社のセコムやアルソックも、安否確認と防犯を日常的に見守り、もしもの時にはガードマンが駆けつける高齢者見守りプランを提供しています。

家の中を安全にする

室内での転倒をふせぐために

家の中での転倒によるけがは、高齢者の救急搬送件数の原因の多くをしめています。今までなんともなく住むことができていた家でも、体が弱ってくると思わぬけがをしやすくなるものです。

おっけーおじさん左

転倒を防ぐための室内のバリアフリーや手すりの取りつけには、介護保険から費用の補助を受けられます。

室内転倒を防ぐための対策
  • 床の上になるべく物を置かない
  • 電気コードや電話線を壁に固定する
  • カーペットやマットの端を専用の画ビョウで止める
  • 夜間に自動で光るライトをつける
  • 靴の脱ぎ履きのためのイスを玄関に置く
  • 家具をしっかり固定する(足がふらついて、とっさにつかまる事がある)…など

退院後は自宅介護をすることになったときの準備

火災を防ぐ

火災も、高齢者のみの家庭で増えていることの一つです。

火災報知器をつけるのはもちろん、ガスコンロや石油ストーブはできれば使用をやめてもらいたいものですが、親が使いたいというときは、せめて安全装置のついているものに変えるなどすると良いでしょう。

おすましおばさん左

親がコタツで衣類を乾かしたり、少しの外出だからと鍋を火にかけたまま外出したりということがあれば、もうしないように伝えます。

犯罪に合わないようにする

高齢者だけの家は犯罪者にねらわれやすいものです。

強盗や押し売り、サギの被害に合わないよう、次のような対策をしましょう。

侵入対策
  • 庭木や塀、目隠しなどをスッキリさせて見通しをよくする
  • 壁や配管、電柱などで二階に侵入できないようにする
  • 窓の鍵をクレセントロック(回すだけの鍵)ではないものにする
  • 玄関鍵は二つつける
  • 人が来ると光るライトなどを玄関や庭につける…
悪徳訪問販売・詐欺の対策
  • どういう種類の犯罪が行われているかを日頃から詳しく伝える
  • どんなこともその場で契約しないよう親に伝える
  • 訪問の買取サービスには応じないように伝える
  • ナンバーディスプレイなどで、知らない番号の電話には出ないようにしてもらう
  • 迷惑電話防止の機能のある電話機に変える
  • 玄関に防犯カメラをつける(ダミーでも可)…など

行政・民間のサービスを調べる、手続きをする

先ほど書いた安否確認のほかにも、高齢者の暮らしを支えるサービスが行政・民間会社から以下のような内容が出ています。

内容は地域によってさまざま。まずは役所に問い合わせてみましょう。

  • 家事応援
  • ふとん乾燥・丸洗いサービス
  • 訪問理美容・マッサージ
  • 防災訪問
  • 訪問歯科診療
  • 食事宅配
  • 通院や買い物などの外出サポート など

行政のサービスの方が安めですが、よりよい内容が欲しいときは民間のサービスも検討してみましょう。

はてなおじさん左

ただ、食事のサービスは「味の好みが合わない」「食事制限がある」「急なキャンセルがしやすい」「冷凍がいい」などで、民間のほうがいいこともありますね。

高齢者向けの宅配食事サービスを探すときは「シニアのあんしん相談室 宅配ごはん案内」サイトなら地域や条件から業者を探すことができます。

シニアのあんしん相談室 ‐宅配ごはん案内‐